どうも、小野です。
毎年恒例である、翔泳社主催の「Developers Summit 2020」(通称デブサミ)に行ってきました。
今回のテーマは、
「ともにつくる」
です。
場所は昨年と同様、目黒にある雅叙園でした。今回のようなジャンルを問わないイベントは各業界の人が集まってくるので、会場はとても混み合っていました。 来場者数に対しての、会場のキャパが足りてないように感じました。
今回、私が参加したセッションは以下の通りです。
- 常識を破壊するティール組織とエンジニアリング組織論
- 質とスピード
- 「ともにつくる」を実践するドメイン駆動設計
常識を破壊するティール組織とエンジニアリング組織論
登壇者
片岡 俊行[ゆめみ]
ゆめみがなぜ、「有給取り放題」や「勉強し放題制度」など斬新な制度ができるのか興味がありました。その答えはゆめみの組織にありました。一般的な組織の場合、制度を導入するにしても一般社員には意思決定はありませんが、ゆめみのティール組織という組織においてはそれが可能です。そもそもティール組織って何?って話になりますが、以下のサイトを参考にしてください。
要は、社員1人1人に意思決定がある組織のことです。意思決定があるということは、責任も付いてくるということです。普通は意思決定をするのは上長ですよね?社員に意思決定があるのはわかったけど、実際回せるの?って疑問に思いますが、ゆめみはそれができています。だから、斬新な制度ができるのです。ゆめみの組織を聴いて、社員たちのつながりの強さに感心しました。
以上。
質とスピード
登壇者
和田 卓人[タワーズ・クエスト]
和田さんのセッションを聴くたびに、自動テストの重要性を意識させられます。
今回の質とスピードについても自動テストありきの話になっていました。期間に対しての開発ボリュームが大きい場合、何を犠牲にすれば間に合うのかっていったときに、 「質(品質)」を犠牲にすればいいんじゃないの?っていう疑問から始まりました。
でも、品質を犠牲にしたところで、スピードって上がるものなの?それって、開発者の技量に影響しない?逆にすごいスキルが高い人ならば、質を落とさなくてもスピードは速いはずです。というところから、質とスピードはトレードオフの関係にはなりません。短期的に見れば、効果的「かも」しれないけれど、中長期的に見たら致命的になります。新規開発において、手動テストと自動テストのコストの関係は、最初は手動テストのほうが低いけど、早い段階(1ヶ月程度)で逆転します。結果、質を落としたところで、スピードは上がりません。むしろ、システムの成長に連れて遅くなっていきます。だから、品質は犠牲にしてはいけません。じゃあ、何とトレードオフなのでしょうか。それは、メンバーの成長に対する投資(コスト)です。
以上。
セッションの詳細な内容については、以下のスライドを見てください。
「ともにつくる」を実践するドメイン駆動設計
登壇者
成瀬 允宣[GMOインターネット]
デブサミのエントリー開始のメールが届いたときに、真っ先に申し込んだセッションでした。 最近、DDD(ドメイン駆動開発)に興味を持ち始めまして、DDDの普及活動を行っている登壇者の成瀬さんのお話を聴いてみたかったからです。
ドメインとは業務そのもの。業務をそのままコードに落とし込む手法がDDDです。DDDを開発者だけでやるのは難しく、ドメインエキスパート(システムを実際に使う人)とともにつくる必要があります。ともにつくって初めて本当に必要なシステムができます。DDDをやりたいのであれば、賛同者(開発者、ドメインエキスパート)を増やすことが重要です。
以上。
DDDをマスターしたい方は以下の書籍を読んでください。とても読みやすい内容になっています。