革命のブログ

フレボワークスの社員がブログを通じて情報発信します。

Spring Fest 2019に行ってきました

どうも、小野です。

今回は、Springがメインのイベント「Spring Fest 2019」に行ってきました。

springfest2019.springframework.jp

過去にも何回か開催されていたのですが、今回が初参加です。 懇親会まで参加したかったのでしたが、諸事情により途中で抜けました。

場所は御茶ノ水ソラシティでした。

plaza.solacity.jp

イベントが開催されていたのはカンファレンスセンターというところだったのですが、 他はオフィスフロアになっています。こんなところで働きたいですね。

ここから、基調講演を聞いて印象に残った内容をご紹介します。

Springってどのくらい使われているの?

SpringBootのプロジェクトをつくるときに、IDEやWebからプロジェクトのInitializerを利用すると思うのですが、 そのSpringプロジェクトが作成されている数が月でなんと、、、100万回らしいです。

Springを利用されている国のランキングも紹介していました。

順位
1 中国
2 アメリカ
3 インド
6 日本

最大人口を誇る中国、恐るべし。

あと、MicroServicesのパイオニアであるNetflixはもともと、自社フレームワークを利用していたのですが、ここにきてSpring Bootに移行されるそうです。 これが関係しているのか、以下のSpring Cloud Netflix関連モジュールがメンテンナンスモードになりました。メンテンナンスモードとは、機能拡張はせず、バグや脆弱性対応のみを行うことです。

メンテナンスモードになるモジュール

  • spring-cloud-netflix-archaius
  • spring-cloud-netflix-hystrix-contract
  • spring-cloud-netflix-hystrix-dashboard
  • spring-cloud-netflix-hystrix-stream
  • spring-cloud-netflix-hystrix
  • spring-cloud-netflix-ribbon
  • spring-cloud-netflix-turbine-stream
  • spring-cloud-netflix-turbine
  • spring-cloud-netflix-zuul

最近、Zuulを覚えた私はどうすれば。。。と思ったのですが、ちゃんとSpringに代用できるモジュールは用意されています。

Netflix Spring
Hystrix Resilience4j
Hystrix Dashboard / Turbine Micrometer + Monitoring System
Ribbon Spring Cloud Loadbalancer
Zuul Spring Cloud Gateway
Archaius Spring Boot external config + Spring Cloud Config

元ネタ spring.io

Dockerコンテナの自動生成!?

ビルド時にアプリケーションをDockerコンテナに乗せる場合、Dockerfileという定義ファイルが必要になります。 この定義ファイルを記述する手間を減らすためのツールが紹介されていました。

HerokuとPivotalが共同開発している「Cloud Native Buildpack」というものです。

buildpacks.io

これを使うことで、ソースコードを解析して、適切なDockerコンテナイメージを作成してくれます。

次期バージョンはどうなる?

現在、GAリリースされている中で最も新しいバージョンは、以下のとおりです。

プロダクト バージョン
Spring Framework 5.2
Spring Boot 2.2

次期バージョンの機能について紹介していました。

Spring Framework 5.3(2020年10月予定)

  • JDK17 LTSにむけた準備
  • GraalVM Native Images対応
  • 機能改善(RSocket、Coroutine)

Spring Boot 2.3(2020年4月予定)

  • コンテナサポート
  • Kubernatesサポート
  • 依存ライブラリアップデート(Spring Data)
  • リリース周期を1年から半年に変更

ちなみに、Spring Boot 1系はEOLだから、早くバージョンアップしろとのことです。

他のバージョンのサポートについては以下の記事が参考になります。

qiita.com

おわりに

Springの魅力的なお話がたくさん聞けました。ある技術に特化したイベントのほうがちょっと深い話が聞けていいですね。 今後もSpringの活躍を期待しています。

そして、登壇者の方、ボランティアの皆さん、お弁当を提供してくれたジャスミンソフト社、ありがとうございました。