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STS4(Spring Tool Suite 4)が出たので環境構築してみた

どうも、フレボワークスの小野です。
2018年9月25日に待望のSpring Tool Suiteのバージョン4がリリースされました。

spring.io

対応のIDEはEclipse、Visual Studio Code、Atomみたいです。
最近だとVisual Studio Codeの利用者が増えてきていますが、やはりJavaの開発はEclipseの方が便利ですね。
今回はEclipse版の開発環境を構築していきます。

動作環境

カテゴリ バージョン等
OS Mac OS X El Capitan
Java 1.8

※STS4の動作にはJDK 1.8.0_060以上が必要です。

インストール

以下のサイトからダウンロードしてください。 spring.io f:id:frevo-works:20180926104438p:plain

ダウンロード後、dmgファイルを実行し、アプリケーションフォルダにコピーしてください。

日本語化

Eclipseはデフォルトで英語表記なので、おなじみのPleiadesの力を借ります。
以下のサイトからプラグインをダウンロードしてください。 Eclipse 日本語化 | MergeDoc Project

f:id:frevo-works:20180926104816p:plain

ダウンロードし、解凍したらpleiades-mac->setup.dmgを実行してください。

f:id:frevo-works:20180926105338p:plain

これで、日本語化は完了です。STSを起動して確認してみましょう。 f:id:frevo-works:20180926105523p:plain

余談ですが、Pleiadesのプラグインをインストールすると、スプラッシュも変わってしまうんですね。。。
STS4のままがよかった。。。
スプラッシュを変更する方法はあるみたいなので、自分で調べてみてください。
今回は割愛します。もし、変更できたら追記します。

実行してみる

ワークスペースを指定し、STSを起動する。 起動後、ファイル->新規->Spring スターター・プロジェクトを開く。

f:id:frevo-works:20180926114601p:plain

f:id:frevo-works:20180926120940p:plain

プロジェクトが作成されたら、実行(右クリック->実行->Spring Bootアプリケーション)する。

Started DemoApplication in 3.522 seconds (JVM running for 5.659)

コンソール上に上記のログが表示されたら、ブラウザからhttp://localhost:8080を表示する。
以下のような画面が表示されたら成功です。(index.htmlファイルがないため404が表示されます。) f:id:frevo-works:20180926115821p:plain

lombokを導入

通常であれば、lombokインストーラから導入ができるのですが、
STS4のアプリケーション名が変更されているため、インストーラから設定ができません。
そのため、iniファイルに手動でlombok.jarのパスを設定する必要があります。

以下のサイトからlombok.jar(バージョン1.18.2)をダウンロードする。(9/26時点)

Download

ダウンロードしたjarファイルを/Applications/SpringToolSuite4.app/Contents/Eclipse/にコピーしてください。

アプリケーション->SprintToolSuite4.app->Contents->Eclipse->SprintToolSuite4.iniをテキストエディタで開き、以下のように変更します。

-startup
../Eclipse/plugins/org.eclipse.equinox.launcher_1.5.100.v20180827-1352.jar
--launcher.library
../Eclipse/plugins/org.eclipse.equinox.launcher.cocoa.macosx.x86_64_1.1.800.v20180827-1352
-product
org.springframework.boot.ide.branding.sts4
--launcher.defaultAction
openFile
-vmargs
-Dosgi.requiredJavaVersion=1.8
--add-modules=ALL-SYSTEM
-Xms40m
-XstartOnFirstThread
-Dorg.eclipse.swt.internal.carbon.smallFonts
-Xdock:icon=../Resources/sts4.icns
-Xmx1200m
-Xverify:none
-javaagent:../Eclipse/dropins/MergeDoc/eclipse/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar
-javaagent:/Applications/SpringToolSuite4.app/Contents/Eclipse/lombok.jar ←追記

保存したら、STS4を再起動してください。

動作確認

com.example.demoにTodo.javaを作成してください。

package com.example.demo;

import lombok.Data;

@Data
public class Todo {
    private String title;
    private String content;
}

f:id:frevo-works:20180926130414p:plain

候補にgetterメソッドが表示されていれば、lombokは正しく動作しています。

おわりに

lombokの手動設定は多少手間でしたが、問題なく構築ができました。
VisualStudioCodeでもSpringBootの開発はできますが、本格的に開発するとなるとやはりEclipseに軍配が上がります。
個人的にはVisualStudioCodeがさらに充実し、開発が容易になることを期待しています。

今は、フロントエンドはVSCodeで、バックエンドはSTSで開発しています。
Eclipseはフロントエンドの開発には弱い気がします。。。

早くIDEを統一したい。あ、IntelliJ IDEAがあった。